本当の私よりも、私のことを知っている人がいるとしたら、
それは私のすぐそばで、客観的に私を見ていてくれる人。

そのうちの一人が、今泉りえさん。
あの当時の私を、私より数多く生き抜いてくれた。

朗読ミュージカル「DUSK」上演から数ヶ月経っての再会。
離れていた時間にも、たくさんのことがあったけれど、
またすぐにキャッチアップできたかな。

まだ終わらないストーリーを、どう伝え続けていくべきか。
風化させたくない、想いがある。

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If anyone knows me better than the real me, it is someone right beside me, watching me objectively.

One of those people is an actress, Rie Imaizumi.
She has lived through a lot more than I did back then.

We met again a few months after the performance of "A Reading Musical, DUSK."
There was a lot that happened in the time we were apart, but
I hope we were able to catch up again soon.

How should we continue to tell the story that has yet to end?
I don't want to let it fade away.

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お世話になった人には、直接御礼を伝えたい。
時間が限られているからこそ、有効に足を使う。

海を渡って台湾の人々に届けられた拙著は、
手に取りたいと思わせる表紙にも、好評をいただいているらしい。

いろんな人の優しさの集大成。
世界はもっと、優しくなれる。
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I want to thank the people who have helped me in person.
Because time is limited, I use my activity effectively.

I heard that my book, which was delivered across the ocean to the people of Taiwan, has been well received, with a cover that makes people want to pick it up.

It is a compilation of the kindness of many people.
The world can be more kind.

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東京都内にある私立学園で、講演させていただいた。
教科書を使わない「教えない授業」というユニークな授業を取り入れて、
現在の学校教育にメスを入れ、斬新なカリキュラムで知られている。

終業式に続く特別講演という形で、
在校生と保護者、合わせて400名程が、オフラインとオンラインで受講してくださった。

普通の日常とかけ離れた障害者の現実を、まず知っていただくこと。
話を聞いて感じたことを、友達や家族と話しあって欲しいこと。
応援されるよりも、応援する側にまわった時に、エネルギーが湧いてくること。

愛と優しさが循環する社会の実現に向けて、
生徒の皆さんが、少しでも考えるキッカケになってくれたらと願います。

当事者では伝えきれないことがある。
まず知ってください。そして一緒に伝えてください。

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We had the opportunity to give a lecture at a private school in Tokyo.
The school is known for its innovative curriculum and unique teaching method called "teaching without textbooks," They bring the revolution to the current school education system.

In a special lecture following the school ceremony, current students and their parents, about 400 people, attended the course offline and online.

The first thing we wanted to do was to let them know about the reality of people with disabilities, which is far removed from everyday daily life.
We would like them to talk with their friends and family about their feelings after listening to the lecture.
I told them that you would feel energized when you are on the side of support rather than being supported.

Toward the realization of a society where love and kindness circulate.
I hope that we will inspire the students to think about this.

Some things cannot be conveyed by the people involved.
Would you mind getting to know them first?  
Then, please tell them together.

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眼球を持たずに生まれてきた娘・千璃。

最初の本を出した当時は、少しでも多くの人に知っていただきたいからと、
依頼のあった取材には、一社ずつ丁寧にお答えしていったけれど、
興味本位の取材記事が掲載されると、親としては大きく疲弊した。

今は、違う。

日記だけでまとめた言葉足らずの文章を補ってくれる取材。
メッセージを拾い上げて一緒に伝えてくれようとする仲間。

真摯な姿勢でずっと見守ってくれている女性誌(6/17号・本日発売)に、
7ページの特集記事が掲載されています。

娘・千璃、18歳。
たくさんの愛で、生きています。

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My daughter, Seri, was born without eyes 18 years ago.

When I first published my first book, I wanted as many people as possible to know about our story.
I responded to each request for an interview one by one.
However, as a parent, I was incredibly exhausted when articles with a curious focus were published.

Now, it's different.

I got Interviews that make up for the lack of words in the sentences I put together only from my diary.
I have fellows who picked up my message and tried to convey it to me.

Here is a women's magazine watching over us with a sincere attitude (the June 17 issue, on sale today).
There is a 7-page feature article in the magazine.

My daughter, Seri, is 18 years old.
She lives with a lot of love.

9年前の記事
こんな記事もありました。

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【謝謝妳〜來到這世上 沒有眼鼻的寶貝為生命點亮前進方向】
“Thank you 〜 For being in this world, a baby without eyes and nose lights the way for life.”

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拙著「生まれてくれてありがとう」が台湾で出版された。

初版が発行された2017年11月から半年が経った頃に、
台湾のエージェントから最初のコンタクトがあった。

中国語版(繁体字)発行に寄せての「あとがき」を校了してから
2年以上が経過して、ようやく出版の準備が整ったとの連絡が来た。

海外出版は、本当にハードルが高い。

それでも、メッセージを一緒に伝えたいと申し出てくれる人がいる。
本当に、本当に、ありがたい。

中国語はまるでダメなので、翻訳チェックも人の手を借りないと出来ないけれど、
文末に「あとがき」を掲載しますので、是非読んでください。

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My book "Umaretekurete-Arigatou./ Thank You for being in this world" has been published in Taiwan.

Six months after the first edition I published in November 2017,
I received the first contact from an agent in Taiwan.

More than two years had passed since I completed the "Afterword" for the Chinese (traditional) edition, and the publisher finally informed me that the book was ready for publication.

The overseas publication has a high hurdle.

Still, some people are willing to share their messages with me.
I am grateful.

I don't speak Chinese very well, so I needed someone to translate it.
I'll post the "Afterword" at the end of this article, so please read it. (Japanese only)

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繁体中国語版 発行に寄せて

アメリカで初めての妊娠、出産を前にして、不安だった時期に、産婦人科医師に言われた言葉があった。
「ちょっと鼻が低いかな。でもアジア人だから仕方ないよ。あまり期待しないでくださいよ」
医師自身もアジア人だったのに、そういう言葉で片付けられたことが、とてもせつなかった。当時は、「アジア人だから仕方ない」と諦めなければいけないことが、たくさんあり過ぎたのかもしれない。
ニューヨークで生活していると、世界の中でのアジア人という位置付けについて、常に考えさせられる機会は多い。異国の地での子育ては、何かとハードルが高く、医療も教育も、すべてが初体験。真っ暗なトンネルの中を、手探りでずっと歩いてきた。教科書もお手本もないからこそ、少しでも軌跡を残すことが、後に続く人に光を灯すことができるかもしれないと希望を繋いできた。いつしか、日本人として、アジア人として、何ができるか、何をすべきか、そして何を伝えられるかを考えながら生活することが、私のなかでのルーティーンとなってきたように思う。娘と共に生きるだけで精一杯の日々から、娘が生まれた意味を受け入れながら、今はもっと広く、次の世代にタスキ繋ぎをする活動を始めている。

アメリカ、ニューヨークという舞台で、たくさんの障害を持って生まれた長女と歩いてきた日々。それはアジア人が世界に挑戦してきた記録でもある。このたび、日本語以外の言葉でそれをお伝えできる機会をいただいたことを、心より感謝しています。

重い障害を持って生まれた娘との日々を綴った「未完の贈り物」(二〇十二年)の続編でもある本著「生まれてくれてありがとう」(二〇十七年)を出版する際、これまで娘と私たちを支えてくださった方々へ感謝を伝える本にしたいと思った。私たちを理解してくださっている出版社、編集者、プロデューサー、アーティスト、そして大切な友人たち。チームとして一緒に作り上げたいという想いを、至るところに散りばめてみたいと思った。
 重たい障害、重たい内容の本ではあるけれど、少しでも手に取りやすいようにと、私の想いをビジュアルで表現してくださったのが、表紙と挿絵になった二人のアーティストの作品。日本画家、山田みどり氏は、崇高な魂の色、紫を中心に、娘が思い描いているであろうキラキラした世界観を、ロンダという独自の技法で描いてくださった。若者に大人気のアートディレクター三浦大地氏が、「子供たちに夢を与えたい」と、愛くるしい挿絵を描き下ろしてくださった。
 娘はこの世界を見ることができないけれど、こんなにたくさんの愛に囲まれていることを、きっと感じてくれている。世の中で本当に大切なものは、きっと目に見えないのかもしれない。
たくさんの愛が詰まったこの一冊を、少しでも多くのアジアの皆さんにお届けすることができたら幸せです。

 二〇十八年秋                     倉本美香





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表紙_背表紙 4

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娘と歩いてきた道のりを、娘の周囲の人に英語で伝えたいと思ってから、
ずいぶんと長い歳月が経過した。
ただ英訳するのではなく、米国の文化的背景に合わせて、内容をローカライズすることが、
本当の意味での翻訳なのだと、私自身がたくさん学んだ。

行間に含まれたニュアンスを英語でどう伝えるか。
大手の出版社では取り扱ってくれないような、細かい注釈が必要だった。
翻訳のプロ3人とチェッカーが入り、チームとして稼働した集大成。

そんななかでも、日々の生活は続いていて、毎日のように闇がやってくる。
翻訳のプロセスでも、泣きたくなるストーリーが満載だった。

終わってみて。
まず、ずっと遠くから応援してくれている人たちに、報告したいと思った。

4月半ば、都内某所。東京での報告会。
会場に駆けつけてくれた方の大部分が、いわゆる「英語使い」ではなく、
「見守ってくださっている友人」であった。

英語で本を読むことよりも、ただ応援したいと集まってくれたことが、
何よりも嬉しかった。
大切な友人たちが受け止めてくれていることが、今でも一番の救い。

社団法人の賛助会員を代表して、進行の大役を務めてくださった小田島薫さん。
モデレート力も抜群、いつも寄り添ってくださる難波美智代さん。
拙著を守り、弱者支援のために闘うと立ち上がってくれた森永裕一郎さん。
会場の運営と設営を裏から徹底指揮してくれた大親友・ダニエルズ紫さん。
見事な連携プレーで会場準備を進めてくれた下川美奈子さん、西村暁子さん、新藤由佳さん、柳澤路子さん、中村幸雄さん、亀井めぐみさん。
朗読ミュージカル「ダスク」から応援に駆けつけてくださった今泉りえさん、松田未生さん。
娘が生まれてすぐ、家族として救いのメッセージを送ってくれた従姉。
私の出生届を出すことに始まり、人生ずっと見守ってくれている叔母。

そして何よりも、この状況下で会場にお越しくださった皆様一人一人に、
心から感謝の意を捧げます。

これからも続くストーリーを、見守っていてください。

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It's been a long time since I wanted to share my journey with my daughter with the people around her in the U.S.
It is not just translating into English but localizing the content to fit the cultural background of the United States.
These years, I have learned a lot about the true meaning of a translation.

How do you convey the nuances between the lines in English?
We needed detailed annotations that the big publishers would not handle.
This book, "Born(e)" is the culmination of working as a team with three translation professionals and a checker.

Even in the midst of all this, daily life goes on, and darkness comes every day.
The translation process was also full of stories that made me want to cry.

When it was over.
First of all, I wanted to report to the people who have been supporting me from afar for a long time.

Mid-April, it was a debriefing session in Tokyo.
Most of the people who came to the meeting were not so-called "English users" but "friends who watched over me.

I was more than happy that they came to support me rather than read my English book.
It is still the most extraordinary relief to me to know that my dear friends are supporting me.

Ms. Kaoru Odajima played a significant role in facilitating the event on behalf of the supporting members of Seri's Gift Association.
Ms. Michiyo Namba has excellent moderating skills and is always there for me.
Mr. Yuichiro Morinaga has determined to defend my book and fight for the support of the weak.
My best friend, Ms. Murasaki Daniels, managed the event from behind the scenes and supervised the set-up.
Thanks to Ms. Minako Shimokawa, Ms. Akiko Nishimura, Ms. Yuka Shindo, Ms. Michiko Yanagisawa, Mr. Yukio Nakamura, and Ms. Megumi Kamei for their splendid cooperation in preparing the venue.
Rie Imaizumi and Mio Matsuda came to support us from the "A reading musical "Dusk."
My cousin, who sent me a message of salvation as a family right after my daughter was born, has always beside me.
My aunt has been watching over me all my life, starting from when she registered my birth.

And most of all, I would like to express my heartfelt gratitude to every one of you who has come to the venue under these circumstances.

Please watch over us as we continue our story.

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千穐楽の後、舞台の撤収が終わると、打ち上げをするのが通例。
コロナ禍ではそれすらも実行できず、現地でさっと挨拶をしただけ。
後ろ髪引かれる思いで、会場を後にした。

あそこであんなシーンがあったとか、
あの時こんなことを考えていたとか、
次やるとしたらどんな風に展開したいかとか、

キャストやスタッフ、一人一人と話す機会がまったくなかった。

だから、次のステージを考えることにした。
コロナなんかに負けない、私たちの明日のために。

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After the last stage, it is customary to have a launch party after we cleaned the venue.
We couldn't even do that at the COVID-19 situation, so we just said a quick hello there.
We left the venue with a feeling of reluctance.

What did you have in the scene there?
What were you thinking at that time?
If you were to do it again, how would you like it to develop?

We didn't have a chance to talk with the cast and staff, one by one.

So we decided to think about the next stage.
For our tomorrow, not to be defeated by COVID-19.

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かねてよりコロナ対策ガイドラインに沿って、入念な準備をしてきた。
もっと早くから集客の声を上げて、もっと大きな会場を埋めることも可能ではあったけれど、
この時期にできる最大のパフォーマンスをというスタンスを貫いた。
客席数を従来の半分以下に制限しつつ、生の舞台を伝える必要性を訴えてきた。

千穐楽、2人の代表が「ゴー」の合図を出した。
目白の片隅にある小さな劇場は、生で応援してくれる人達でいっぱいになった。
(定員を超えた時、スタッフは会場の外に出て待機してくれた。)

物語はニューヨークの大停電から始まる。
舞台のセットは、椅子と朗読用のスクリプトだけ。
交通手段を失い途方にくれた若いカップルを助けてくれた「レディ」が、
自分の過去を打ち明け、若い彼らに伝えていく。

たった7名のキャストが、いくつもの役を演じながら、
最小限の動きとセリフ、音楽だけで、客席に訴えかける。
誰にでも起こりうる「当たり前でないこと」、
絶望の暗闇から見える光の美しさをどのように伝えるかが最大のテーマ。

原作にない演出もたくさん入っていたけれど、最後に若い二人への希望、
彼らがしっかり繋いでくれているというメッセージが何よりのギフト。

たくさんの期待と不安の中、歩き出したばかりの処女作は幕を閉じた。
こんな状況下、会場に足をお運びくださった皆様、本当にありがとうございました。
緊急事態宣言ギリギリ、奇跡の公演ともいわれた。

終わりのないストーリーは、まだまだ続きがあるからこそ。
いつか、貴方のいる街にお届けできるように、
この作品の新しい展開を、是非一緒に見守っていってください。

少しでも優しい社会に近づくために。

キャストとスタッフの皆さんに、心からの感謝をこめて。

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From the beginning, we had been making careful preparations under the guidelines for dealing with COVID-19.
We could have started the promotion earlier and filled a larger venue, but
But we stuck to our stance of giving the best performance we could at this time of the year.
Along with we limited the number of seats to less than half of what we used to, we stressed the need to convey the live performance.

On the last day, the two representatives gave the "go" message.
The small theater in the corner of Mejiro was filled with live supporters.
(When we exceeded the capacity, the staff went outside the venue to wait for us.)

The story begins with a major blackout in New York City.
They set the stage with only a chair and a script for reading.
The "Lady" helps a young couple who have lost their means of transportation.
She confides her past to the young couple and tells them about it.

The actors of only seven people play multiple roles.
With only a minimum of movement, dialogue, and music, they appeal to the audience.
The story's core theme is how to convey the beauty of light seen through the darkness of despair and "things that are not normal" that can happen to anyone.

There was a lot of staging that was not in the original story, but in the end, I felt a sense of hope for the two young people.
The best gift was the message that they are holding on to us.

The curtain closed on the virgin work, which had just started its journey amidst many expectations and anxiety.
We want to thank everyone who came to the venue under such circumstances.
It was said to be a miraculous performance, just in time to declare a state of emergency.

The story has no end, and there is more to come.
We hope that someday we can bring to show it to the city where you are.
Please watch over the new development of this work with us.

To get closer to a kinder society.

I want to express my heartfelt gratitude to all the cast and staff.

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ひとつの作品が出来上がる時、舞台に上がる役者がスポットライトを浴びる。
鳴り止まない拍手、カーテンコールを受けて、スタッフは安堵の笑みを交わす。
そこに至るまでのたくさんのシーンを、観客は知る由もない。

私の想いを繋いでくれたのは、舞台女優の今泉りえさん。
前作よりずっと原作に近い作品に寄り沿うという重圧は、相当なものだっただろう。

総合プロデューサーの松田未生氏。
彼の覚悟があったから、この作品が生まれたことは紛れもない事実。
感情を外に出さない強さが、舞台制作にかける意気込みを貫いてくれた。

脚本・演出家の北村太一氏。
鬼監督とは対局にいるような優しさが、このストーリーを作り上げた。
若き世代の感性は、既存の世界観に、これまでにない色を加えている。

壮大な楽曲を生み出した山下永眞氏。
今回初めて脚本作りから一緒に参加したという彼の手法により、
違和感なく、朗読から音楽へと繋がるセリフが組み立てられた。

音響、照明、衣装、宣伝、声の出演、キャストを補佐するアンダーメンバー。
表舞台からは見えないところで、本当にたくさんの仲間が動いてくれた。
どの一人が欠けても、作品作りの目標は達成されなかっただろう。

一緒に伝えようとしてくれた仲間たちへ。
私はどうやってお返ししていこうかと悩む、そしてまた伝えようと心新たにする。

一緒に歩いてくれている社団法人のメンバーには、心からの花束を届けよう。
まだまだ続く、長く遠い道のりを、これからも一緒に進んでください。

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When a piece of work is completed, the actors on stage are in the spotlight.
The staff smiles with relief as they receive the applause and curtain calls that never cease.
But the audience usually has no way of knowing the many scenes that led up to that point.

The person who connected my thoughts was Rie Imaizumi, a stage actress.
The pressure of working on a work that is much closer to the original story than the previous one must have been quite overwhelming.

Mr. Mio Matsuda was a general producer.
It was an undeniable fact that this work was born because of his determination.
His strength of not letting his emotions show out carried through his enthusiasm for the stage production.

Taichi Kitamura, writer and director.
His kindness, which seems to be the opposite of that of the demon director, created this story.
The sensibility of the younger generation has added a distinctive color to the existing world view.

Mr. Ema Yamashita created magnificent music.
This work was the first time for him to participate in the creation of the script.
He succeeded in constructing the lines that lead from the reading to the music without any sense of discomfort.

Music staff, lighting staff, costumes staff, publicity person, voices cast, and under-members assisted the actors.
There were so many people working on this project that it was not visible from the front stage.
If we lack any one person, we would not have achieved the goal of the production.

I think of the fellows who tried to do this hard work with us.
I wonder how I can repay them, and I renew my mind to tell them again to the world.


To the association members who are walking with me, I will deliver a bouquet from my heart.
Please continue to walk with me on the long and distant road that still lies ahead.

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2019年初秋、「ミュージカル・未完の贈り物」が上演された。
東京で1200名のお客様を動員、次なる地方公演へと駒を進めようとした時、
大変な事態が発覚した。

プロデューサーと脚本家の間で金銭的なトラブルがあって、
たくさんの人が巻き込まれ、すべてが暗礁に乗り上げた。
私と社団法人の仲間は、脚本家を守るために必死に盾になったけれど、
その過程を知らない長年の友人に非難され、失ったものは大きい。

小さな声でささやいていたメッセージが、風に紛れて消えそうになった時、
前作で主役を演じてくれた俳優と、彼女の連れてきた仲間が名乗り出てくれた。
「美香さんの想いを、一緒に世に伝えていきたいと思います」

制作チームの座組は決まったけれど、コロナ禍で何も進まなかった昨秋。
著書ありきの舞台化とはいえ、こちらは原作の使用許諾をするだけで、
あとは制作チームがすべてをハンドリングする。

題材として取り扱いやすくはないテーマを、脚本家はどう調理するのだろうか。
悶々としたまま過ぎていくコロナ禍、世の中からエンタメが排除されていく。
制限の多い中で、チームは「朗読ミュージカル」という表現方法を選択した。

「ダスク」という新しい作品名に命を吹き込み、
前作とはまったく違う、まったく新しい作品の誕生が決定した。

そこには、かつての脚本家の作品を守るための愛があったことを、
今、旧友に伝えたい。

そして「ビエンナーレ」という若き世代の制作チームが、
この作品にかけてくれた想いを、私はもっと伝えていこうと心に決めた。

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In the early fall of 2019, "The musical, Mikan no Okurimono" was staged.
The show drew 1,200 people in Tokyo and moved on to the next round of regional performances.
We found a complex situation then.

There was a financial dispute between the producer and the playwright.
A lot of people got involved, and everything came to a standstill.
My colleagues in the association and I tried our best to shield the screenwriter.
However, I was accused by long-time friends who didn't know about the process, and I lost a lot of my treasure.

When the message I had been whispering in a small voice seemed to disappear in the wind, the actor who played the leading role in the previous film and the friends she brought with her came forward.
"We would like to share your thoughts with the world together, Mika."

The production team has activated, but nothing was going on last autumn due to the COVID-19 pandemic.
Although the stage adaptation was based on a book, we only needed to obtain permission to use the original work.
The production team will handle everything else.

I wondered how the scriptwriter would handle the theme, which is not easy to operate as a subject.
The time flew by with the COVID-19 pandemic in agony, and people eliminated entertainment from the world.
With so many restrictions, the team chose the "reading with music" method of expression.

They breathed life into the new name of the work, "Dusk.
The team decided to create entirely new work, completely different from the previous one.

I want to tell my old friend now that there was a sympathy love for protecting the work of the former playwright.

And I made up my mind to tell more about the feelings that the production team of a young generation "Biennale" had put into this work.

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リーディングミュージカル「ダスク」、初日の幕が開けた。

新型コロナウィルス感染症が蔓延する状況のなか、
エンタメを開催することは、決してたやすい道のりではなかった。

大きな声で「ご来場ください」とアピールすることも気が引けるけれど、
作品のエネルギーは、その場に行かないと体感できない。

主演の今泉りえさんは、あの頃の私が憑依しているかのようで、
1公演ごと、全身全霊で「レディ」を生き抜いている。

私たちが戦った本当の意味を、改めて振り返るシーンは壮絶で、
中西勝之さん演じる「エンペラー」と「レディ」が人間の本質でぶつかる。

甘い美声を放つ柴野暸さん、豊かな表情が秀逸な大竹萌絵さん、
華奢でけなげな花沢詩織さん、それぞれに役どころの切り替えが素晴らしい。

二宮禎祥さんと今井瑞さん演じる若いカップルが、彼らの目線から、
作品の本当のテーマを、次世代に繋げる重要な役割を果たす。

会期の途中でネタバレをすることは憚れるけれど、
私自身が今は第三者の立場となって、このテーマを伝えていきたいと思う。

「この儚さと共に生きていくため 
心強くいられる勇気を 私にどうか」

「マザーズアリア」は切なくて、胸に深く突き刺さる。

こんな作品を生み出してくれた制作チームに、心からの感謝とエールを。

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A Reading Musical "Dusk" opened the curtain.

Holding an entertainment event during the COVID-19 pandemic was not an easy task.
However, They can only experience the energy of the work if you are there.

Rie Imaizumi, who played the lead role, seemed to be possessed by the person I was back then.
She is living out the role of "Lady" with all her heart and soul in each performance.

The "Emperor" played by Katsuyuki Nakanishi and the "Lady" clash in their human nature.
The scene in which they reflect on the true meaning of our fight was fierce.

Ryo Shibano has a sweet and beautiful voice.
Moe Otake sings with her rich facial expressions.
Shiori Hanazawa is delicate and straightforward.
Each of them does a fantastic job of switching roles.

The young couple played by Yoshihiro Ninomiya and Mizuho Imai plays an essential role in connecting the work's actual theme to the next generation.

I don't want to give spoilers in the middle of the exhibition, but I'd like to convey this theme from a third person's standpoint.

"To live with this fragility,
Please give me the courage to be strong."

"Mother's Aria" is painstakingly and pierces the heart deeply.

I want to give my heartfelt thanks and encouragement to the production team for creating such a work.

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*拙著原案の舞台劇が、4月に東京で上演されます。

ニューヨーク大停電の夜、とある夫婦が出会った「レディ」。
「夕闇の色」を纏った彼女の背後には、深い悲しみと慈しみの物語が存在した。

それは特別なことではなく、世の中の誰もが抱えている宿題だからこそ、
「助けて」というサインに気付ける世の中であってほしいと強く願う。

作品は、世に生み出した時から、一人歩きを始める。
どんな人が読み、どのように受け取り、どのような感想を持つか、分からない。

その人が、どんな風に次の人に伝えるか、また伝えないか。
心を揺さぶる何かがなければ、そこで歩みは止まる。

当事者じゃない。
第三者が、その次の第三者に伝えようとしてくれることに、大きな意義がある。

受け取った制作者によって、テーマも目線も変わる。
脚本も演出も、まったく新しいものが生まれるからこそ、新しい挑戦になる。

せつなくも美しいアリア。
全編書き下ろしの甘美な旋律。

闇の中、希望と絶望が交互に顔を出す。
「曙の美しい光、あなたは感じとれる?」

朗読ミュージカル「ダスク」の舞台に、是非足をお運びください。

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*Two of my books have been turned into a stage play, a reading musical, and will be performed in Tokyo in April.

On the night of the New York blackout, a couple met a woman," Lady."
Behind her, clad in the "color of evening darkness," there was a story of deep sorrow and compassion.

It's not something special; it's homework that everyone in the world has to deal with it.
I strongly hope that people in the world will recognize the signs that if someone says, "Help".

A book begins to walk on its own when the author issued in the world.
You never know who will read it, how they will receive it, or what they will think of it.

How will the next person pass it on to the next person, or not?
If there is nothing to move your heart, the steps will stop there.

They are not the person concerned.
There is great significance in a third person trying to tell the next person.

The theme and perspective are changed depending on the producer who receives the work.
Both the script and the direction become new challenges because they produced utterly unique.

A painstakingly beautiful aria.
The composer wrote a sweet melody entirely from scratch.

In the dusk, hope and despair appear alternately.
"Can you feel the beautiful light of Akebono, dawn?

Please come to the stage "a reading musical: DUSK."

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2021年3月11日、東日本大震災から10年。
日本から、たくさんのニュースが流れてくる。
きっとすべての人が、命について考えているだろう。

2021年3月11日、書籍「Born(e)」が誕生した。
米国で移民として直面した事実を、米国在住の人に伝えたいと思い続けた。
良い意味で、見て見ぬふりを続けてくれた友人にも、知ってほしい。

最初に世に伝えた時、日本からの反響が大きかった。
でも本当は、ここにいる人に、もっと伝えたかった。
もっと、助けてと言いたかった。

誰しもが、外からは見えないたくさんの宿題を抱えている。
だからせめて、光を探している人がいたら、届けたい。

すべての命が、ありのままで祝福されるように。

一緒に歩いてくれる仲間に、心からの感謝を込めて。

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March 11, 2021, 10 years have passed since the Great East Japan Earthquake.
There is a lot of news coming from Japan.
I am sure that all of us are thinking about life.

On March 11, 2021, the book "Born(e)" was born.
I kept wanting to share the facts that I faced as an immigrant in the U.S. with people living in the U.S.
I want my friends who have continued to turn a blind eye to this to know about it in a good way.

When I first shared my story with the world, the response from Japan was huge.
But the truth is, I wanted to tell the people here more.
I wanted to ask for more help.

Everyone has a lot of homework that people cannot see from the outside.
So, if people are looking for the light, I want to deliver it to them.

I hope that all lives will be blessed just as they are.

I want to express my heartfelt gratitude to my fellows who have worked with me.
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コロナ禍に見舞われて、エンタメ業界は大きな打撃を受けているけれど、
復興に向けて、少しずつ動き出している。

年明けに発表された拙著原作の朗読ミュージカルの準備が、
いよいよ大詰めに入ったという報告を受けた。

書き綴ったものは、世に出した時から一人歩きをしているようなものだけれど、
一緒に伝えようとしてくれる仲間の存在は、本当に心強い。

来月、新しい作品が誕生します。
たくさんの人に、メッセージが届きますように。

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The entertainment industry has been hit hard by the COVID-19 pandemic, but it is slowly moving towards recovery.

I received a report that the reading musical preparations based on my books, which the producer announced at the beginning of the year, are now in the final stages.

My books have been walking on their own since they were first released to the world, but it is really encouraging to have fellows who are willing to share with me.

Next month, a new work, "a reading musical" will be born.
I hope that the message will reach many people.
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昨年、月刊誌「致知」での取材を受けて以来、
当該社との様々な交流が広がり、リアルでお会いする機会を楽しみにしていた。

物事にぶつかって初めて知に至ること。
誰かの苦境の体験を、自分と重ね合わせること。

人間学を探究する。
致知出版社を訪れた時に、その本当の意味を実感できた気がする。

至極秀逸な本をたくさん刊行されているオフィスには優しい風が漂い、
スタッフの皆様との呼吸合わせは、非常に心地良く和やかだった。

これから始まる新しい企画に、心ワクワクが止まらない。

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Since I was interviewed by the monthly magazine "Chichi" last year,
I have been looking forward to the opportunity to meet their staff face to face in Japan.

"It is the only way when you encounter something real that you come to know about it."
"To overlap one's experience of someone else's predicament with one's own."

They are exploring anthropology.
I think I realized the true meaning of this when I visited Chichi Publisher.

There was a gentle air in the office where they publish many excellent books.
The staff and I had a delightful and relaxed conversation.

I can't stop being excited about the new project that is about to start.

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2019年に拙著を原作としたミュージカルが上演された。
全11回の東京公演の後に、大阪、名古屋、北九州で公演の予定が、
直前になってすべての地方公演を延期せざるを得ない状況が表面化した。

私は原作使用許諾をしただけで、当初は制作には関わっていなかったけれど、
トラブルを解決するために、最後の最後まで伴走して、息が途絶えた。

伝えたかったテーマを、本当に伝えることができたのだろうか。
本を読まない人たちに、世界を広げてもらうことができたのだろうか。

私一人の力では何もできない。
小さな声でささやいていたら、力強く背中を押してくれる人たちがいた。

もっと新しい伝え方ができるのではないか。
ぜひ自分たちに挑戦させてほしいと、手をあげてくれる人たちがいた。

新しい仲間たちと、新しい企画がスタートした直後のコロナ禍。
目的地は決まっているのに、前に進めない大航海。

それでも、諦めない。

2021年の春、ようやくひとつが形になります。
「新作ミュージカル(タイトル未定)」上演決定。
会場で、オンラインで、皆様にお伝えできる機会を楽しみにしています。

情報は順次こちらでアップデートされますので、是非フォローをお願いいたします。

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We staged a musical based on my books in 2019.
After a total of eleven performances in Tokyo, it was scheduled to be performed in Osaka, Nagoya, and Kitakyushu.
However, it came to light that all the local performances had to be postponed at the last minute.

I had only given permission to use the original work, and I was not involved in the production initially, but I accompanied the project until the very end to solve the trouble, and then I worked in all fields with my best.

I wondered if I had really been able to convey the theme I wanted to convey or not.
I wondered if I had been able to broaden the world of those who do not read books or not.

I can't do anything on my own.
When I whispered in a small voice, some people strongly pushed me forward.

I think we can find new ways to communicate.
Some people raised their hands and said, "Let us challenge ourselves.

There has been the COVID-19 pandemic just after the started of a new project with new friends.
We knew where we were going, but we couldn't move forward.

Still, we never gave up.

In the spring of 2021, one thing will finally take the result.
We will stage a new musical (title undecided).
We are looking forward to the opportunity to tell you about it at the venue and online.

We will update information here as it becomes available, so please follow us.


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「またすぐに会えるけれど、今は少しだけお別れね」
“Bye-Now”これまでに何度この言葉を繰り返してきただろう。

コロナ禍でなかなか会えない長女、月に一度だけ面会が許される。
指折り数えて待っていても、諸事情で直前にキャンセルされることもある。

往復320キロの道のり、たった1時間の逢瀬。
手を引かれて寮に戻っていく娘を見送る時、いつも胸が締め付けられる。

「いつか」なんていう言葉は信じないから、次の約束をしよう。
3本の足で歩く貴女が、限りなく愛おしい。

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"I'll see you soon, but for now, I'll say goodbye for a little while.
"Bye-Now," how many times have I repeated this phrase in my life?

We are allowed to see my eldest daughter, whom we don't get to see very often due to the COVID-19 pandemic, only once a month.
Even though we have been waiting to see her, the school sometimes cancels our visit at the last minute for various reasons.

It's a 320-kilometer (200 miles) round trip, and the meeting lasts only one hour.
I always feel heartbreaking when I see my daughter off as she walks back to her dormitory.

I don't believe in words like "someday," so let's make a specific promise.
I am infinitely in love with you, who are walking with a white cane.

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コロナ禍のなか、久しぶりに日本から国際郵便が届いた。
「母」という雑誌に、丁寧な文字で綴られた手紙が添えられていた。

人間学のエッセンスを子育て中のお母さんに伝えたい。
そんな想いが詰まったたくさんの取材記事を、一気に読み終えた。

人は誰でも母から生まれてくるからこそ、母が子に与える影響は大きい。
だからこそ、いろんなスタイルの子育てを垣間見れるのは貴重な体験。

17年前、重い障害を持った娘が生まれた後、私は育児書を投げ捨てた。
生後3ヶ月で首が座るとか、1歳で歩けるようになるとか、全部嘘だった。
前を歩く人がいないか、そればかり探して暗闇を歩いてきた。

今ふりかえると、誰かに「大丈夫だよ」と言ってほしかったのに、
弱い心を見せることさえできずに、もがいていたのかもしれない。

教科書という杓子定規で計れない育児、正解はどこにもない。

「それぞれのスタイルにあった子育ての軸」を提唱してくれる本誌、
迷える母親だけでなく、たくさんの大人たちの心に届きますように。

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In the midst of the COVID-19 pandemic, I received international mail from Japan for the first time in many months.
It was the magazine, "HAHA (Mother)," accompanied by a letter in carefully spelled letters.

The editors want to convey the essence of anthropology to mothers raising children.
I finished reading the many articles filled with such thoughts.

We are all born from our mothers, which is why a mother greatly influences her children.
That is why this magazine is a valuable experience to get a glimpse of various styles of parenting.

Seventeen years ago, after my severely disabled daughter was born, I threw away the parenting books.
It was all a lie, that baby would be stable her neck at three months of age, that she would be able to walk at one year old.
I walked in the dark, looking for someone to walk in front of me.

Looking back now, I wish someone had said, "It is going to be okay."
Maybe I was struggling, unable to even show my weakness.

There is no right answer to child-rearing that cannot be measured by a textbook.

This magazine advocates "an axis of parenting that fits each style.
May it reach the hearts of many adults, not just mothers.

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過去にも未来にもたった一つしかない、この尊い命をどう生きるか。
創刊以来42年間、人間学の追究を続ける致知出版社から取材依頼をいただいた。

2冊目の本を出してから、すでに3年が経過しているけれど、
「終わりのないストーリー」は、小説のようには進まない。

ある種の絶望のなかで、それでも小さな光を探しながら、手探りで生きる。
そんな私を見つけてくださった編集部に感謝して、インタビューをお受けした。

真摯に、好意的に、取材をまとめてくださった担当者の姿勢に、
「伝える使命」を改めて思い返した2020年秋。

道に迷っている人がいたら、光を一緒に探して歩きたい。
少しでも多くの方に、そんな思いが届きますように。

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How should we live this precious life, which is unique in our past and future?
I was asked to interview the Chichi publishing house, pursuing anthropology for 42 years since its inception.

Three years have already passed since the publication of my second book, but
The Story Without End doesn't move forward like a novel.

I live in a kind of despair but still groping for a little light.
I was grateful to the editorial team for finding me, and I accepted an interview with them.

The person in charge of the interview was sincere, friendly, and organized the talk.
In the fall of 2020, I was reminded again of my "mission to communicate."

If there are people who are lost, I want to walk with them to find the light.
I hope that such thoughts will reach as many people as possible.

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致知出版ウェブサイト「試し読み」より
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「障害のある子が「親なき後」にも幸せに暮らせる本」の著者、鹿内幸四朗氏。
長女のあかりちゃんが、ダウン症の障害を持って生まれた2003年。
重複障害を持つ我が家の長女も、同じ2003年に誕生した。
同じ時期に、同じ空の下で、それぞれが迷いの中にいた。

共通の友人を通して知り合った鹿内氏に、ようやくお会いすることができた。
人懐っこい笑顔がとても印象的で、とてもお話し上手な方。

私は長女が生まれてから、共に生きることだけに必死だったけれど、
鹿内氏は確実にその先の将来を見据えて、子育てをしてこられた。
彼のアドバイスは本当に有益で、私は自分の準備不足が恥ずかしかった。

古くからの友人のような感覚に陥ったのは、きっとたくさんの共通項があるから。
障害のあるなしに関わらず、我が子の将来のために何ができるのか。
今できることを、確実に進めていくしかない。

会いた人に自由に会えなかった2020年。
それでも、時間は確実に流れている。

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Koshiro Shikanai is an author of the book "A Book to Help Children with Disabilities Live Happily Ever After Parents pass away."
His daughter, Akari, was born with Down syndrome in 2003.
My daughter, who has multiple disabilities, was also born in 2003.
At the same time and under the same sky, we were each lost way.

I finally got to meet Mr. Shikanai, whom we met through a mutual friend.
He has an amiable smile and is an excellent talker.

I've been struggling to live since my first daughter was born, but
Mr. Shikanai has certainly been able to raise his daughter with an eye on the future beyond that.
His advice was beneficial, and I was embarrassed by my lack of preparation.

I'm sure we felt like old friends because we have so many things in common.
What can we do for our child's future, with or without a disability?
We have to make sure we move forward with what we can do now.

We didn't get to meet people freely in 2020.
Still, time is definitely flying.

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私の母は、糖尿病から記憶障害を併発している。
老後のために貯めたお金を、母自身が自分で管理できなくなってしまった。
司法書士の友人経由で、長男である弟を「成年後見人」として申請した。
家庭裁判所の判定により、監督人を付ける条件付きでそれが認められたが、
それは、第三者に多大な経費を支払い続ける任務が課されるという意味でもあった。

******

重度の重複障害を持った娘の誕生以来、ずっと手探りの子育てを続けている。
義眼治療や裁判のことを伝えると、たくさんの方が応援してくれた一方で、
心ない読者からの批判も聞こえてきた。

私が何より伝えたかったのは、いろんな障害の存在を知ってほしいということ。
我が子や世の中のために何ができるのか、一緒に考えてほしいということ。
起承転結もない日常、終わりのないストーリーは今でも続いているということ。
我が子のために何ができるかを必死で考えた時に、
その時にベストだと思うことを親として選択していくしか道はなかったこと。

******

障害を持った我が子が生まれると、誰しもが自分の亡き後に不安を抱く。
でもこれは、障害の有無に限らず、我が子や家族に何が残せるだろうと考える、
すなわち、世の中のすべての人に当てはまる問題なのだ。

著者の鹿内幸四朗氏は、社会で誰もが考えるべきことを、直球を当てて提議している。
我が子が幸せに豊かに暮らすために「お金の問題」は欠かせない。
「成人」で「判断能力が不十分な人」を守る「成年後見制度」は、
まさに、私たちが今アメリカでその取得のために戦っているテーマでもある。

国の制度に任せることなく、知って行動することの大切さを痛感させられる。
今でも続いているストーリーのなかで、今やるべきことは今やらないと。

鹿内氏は私と同じ歳で、愛娘・あかりちゃんは我が娘と同じ歳。
大好きな友人「かっこちゃん」こと山元加津子さんから繋がった御縁。
この出会いは偶然でなく、必然だったのだという直感がしている。

誰もが要支援者になりうる社会のなかで、ぜひ手に取っていただきたい一冊。

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My mother suffers from memory complications as a result of her diabetes.
She is no longer able to manage her own money which she has painstakingly saved for retirement.
We applied to have my younger brother listed as her "Adult Guardian" with the help of a friend of mine who is a judicial clerk.
The court granted our request with the condition that she be appointed a supervisor.
It also meant that we would be tasked with making continuous payments in exorbitant amounts to third parties.

******

Ever since the birth of my daughter who has multiple severe disabilities, we've feeling out way forward as we do our best to raise her.
While a great many people showed their support after I released a book about my daughter, I received some criticism from the more inconsiderate readers.

What I wanted to convey more than anything else is that there are all kinds of disabilities out there.
I want you as a reader to think about what you can do for your children and for the world.
The cycles and routines of daily life with no beginning or end, the endless story that continues even today.
The fact that when I racked my brain desperately to think up anything I could do for my child, the only way I could find my way out was to choose, as a parent, the best thing I could think of at the time.

******

When a child is born with a disability, all parents have concerns about what will happen to their child after they pass on,
but I am sure that this question of what one can leave behind for one's children and one's family is one that every parent in the world faces regardless of whether or not their children have disabilities.

Author Koshiro Shikanai hits the nail on the head with what everyone in society ought to be thinking about.
Solving "the money problem" is essential for children to live a happy and prosperous life.
The adult guardianship system, which protects adults who are deemed incapable of making fair decisions, is exactly the subject we are fighting for in the U.S. right now.

His book mentions the importance of knowledge and taking action without leaving things up to whatever the national system is.
In the ongoing story that is our lives, what needs to be done now needs to be done NOW.

Mr. Shikanai is the same age as I am, and his beloved daughter, Akari, is the same age as mine.
We were connected through our dear friend, Ms. Katsuko Yamamoto.
I have a hunch that this chance encounter was not a coincidence, but the workings of Fate.

In a society where anyone can come in need of support, this book is a must-read for everyone.



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秋の日差しを背中に受けて、3本の足が動く影を追う。

視覚を持たずに生まれてきた娘にとって、3本目の足は舵取りになる。
この光景を見つめることが、どれほど感慨深いことかとふり返る。

人間が起き上がり、垂直に活動していることを知らない娘は、
4歳になっても、地面に足をつけることさえ恐れおののいた。

ブラインドスクールの幼稚園では、毎日何時間も泣き続けた。
卒園式、腰を支えられて大地を踏みしめる姿に、私が涙した。

手引き歩行が出来るようになったのは、スペシャルスクールに入ってから。
杖を持つという概念を教えるまでに、干支がひとまわり以上した。

白杖の本来の役割を知らない娘は、今でもそれを持つことすら嫌がる。
機嫌が良い時だけ、3本目の足を、得意そうに握って歩く。

なんてことのない光景。
でも、かけがえのない時間が、流れていく。

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With the autumn sunshine at my back, I watch a shadow with three moving legs.

To my daughter, who was born without sight, this third leg is the one who steers the ship.
As I observe the scene, I reflect over how emotional it was to get to this point.

My daughter has never known humans as creatures that stand up and operate vertically.
Even at four years old, she was terrified just to put her feet on the ground.

In kindergarten for blind children, she had cried for hours and hours every day.
I wept at her graduation ceremony when she stepped out onto the ground with her instructor's support.

It wasn't until she started special school that she learned how to walk.
It had taken more than twelve years before she had grasped the concept of holding a cane.

My daughter, who doesn't understand the purpose of a white cane, still refuses to even hold hers.
However, when she is in a good mood, she walks with her third leg proudly in hand.

It's an ordinary kind of sight, but as time drifts along, moments like these cannot be irreplaceable.

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「ミュージカル未完の贈り物」初顔合わせからちょうど1年。
新しいワクワクのために、今泉りえさんと打ち合わせ。

先日もオンラインでミートしたけれど、やはり直接会うのは違う。
はじまりは原作者とキャストという立ち位置で出会ったけれど、
たくさんの共通項に、いつしか最大の理解者になっていった。

今もまた、目指すベクトルを同じ方向に向けて走り出している。
きっと貴方の心に届きますように。

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It's been exactly one year since our first meeting for "Musical Mikan-no Okurimono".
I had a meeting with Rie Imaizumi for a new project.

We met online the other day, but meeting her in person was a different story.
We first met as the author and cast member of the show.
In many common areas, we somehow became the greatest understanding of each other.

Now we are running in the same direction again, toward the same goal.
We hope it will reach your heart.

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「ミュージカル・未完の贈り物」の地方公演が順延になった。
東京公演は大成功で終演したものの、杜撰な収支計上が明るみに出て、
このままではカンパニーの体力が持たないという判断だった。

その知らせを聞いた時、私は演出家と出演者を守ろうと心に決めた。
原作に傷が付くことよりも、彼らの将来を案じて眠れなかった。
私が出来ることは、ただ沈黙を守り続けることだけ。

社会的に、法的に、彼らを支援してくれる人を送り込み、
遠方からひたすら、解決に向けて奔走した。

伝えたいメッセージを正しく伝えるために、私たちは信念を貫き通す。
その先にあるものに、迷いはないから。

正しく真実を知る人のみが、きっとこの先も力になってくれる。

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The local performances of "Musical / Mikan-no-Okurimono" has been postponed.
Although the Tokyo performances ended with great success, the unprofitable balance accounting came to light,
We had to make decision since the company would not have the economic strength as it was.

When I heard the news, I decided to protect the director and performers.
I couldn't sleep for thinking their future than to be hurt my original book.
All I can do is keep silence.

I sent people who support them by socially and legally,
and I worked hard from a distance to find a solution.

We carry on our beliefs to correctly convey the message we want to convey.
There is no doubt about what is ahead.

Only those who know the truth correctly will help us in the future.

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「ミュージカル・未完の贈り物」地方公演が順延になることを聞いたのは、
10月後半に入ってのことだった。
その少し前に、とある筋からある批判を受けて心が弱っていたし、
制作サイドのトラブルを聞いた時には、身体に電撃が走った。

「必ずや原作と作品を守ります」
涙で訴えてきた脚本・演出家を、私は信じると決めたから、
滞在中はほぼ毎日、その解決のために奔走した。

彼女とそのカンパニーだけでは抱えきれないほど大きな問題を、
どうやったら前に進められるのか、事態は想像していた以上に深刻な現況。

幸い、東京公演が大成功に終わった実績が、たくさんの支援者に繋がって、
今また新しいスタートを切ろうとしている。

「美香さんを演じるでなくて、美香さんを生きる」
全身全霊をかけて主演を引き受けてくださった今泉りえさんとのブレストで、
私のやるべき方向が、ハッキリと見えてきた。

すでに同じ船に乗っているから、目指すゴールは一緒。
私たちの次のステージを、応援してください。

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It was in late October that I heard that the "musical, Mikanno Okurimono, unfinished gift" local performance will be postponed.
Shortly before, I had be weakened by a criticism from a certain source.
When I heard about the trouble on the production side, it was like that I got the electric shock on my body.

"I promise to protect the original book and the work"
I decided to believe Julian, the script / director who appealed with tears.
During my stay, I tried to solve it almost every day.

There is a big problem that she and the company alone can't handle.
The situation is more serious than I had imagined, we think how to proceed.

Fortunately, the track record of successful Tokyo performances has led to many supporters,
We are trying to make a new start again.

"I do not play Mika, I live as Mika."
After Brainstorming with Rie Imaizumi who lead the work with her body and soul, we clearly see the direction we should do.

Since we are already on the same boat, the goals we are aiming for are the same.
Please support our next stage.


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若き世代と一緒に紡ぐ、まったく新しい作品。
「ミュージカル・未完の贈り物」の脚本チェックをしている頃は、
公私共々、猛烈に忙しい時期でもあった。

そんな時期に「人前で話してほしい」というオファーをいただいて、
迷った挙句にお引き受けしたKUDENの動画が、オフィシャル公開されている。
緊張しまくっている自分の姿に辟易して、そっと黙っておこうと思ったけれど、
原作の背景として伝えてほしいとのリクエストにお応えすることにした。

初作「未完の贈り物」を世に出した後の苦悩を吐露したインタビュー記事も、
合わせて再掲載中。(2年半前の記事です。)
なぜママのもとに生まれてきたの? インタビュー記事

あの時に支えてくださった周囲の皆さんに、改めて感謝。

この世に生まれた命には、すべて役割がある。
私に与えられた宿題を紐解きながら、今日も大切に生きてみよう。

KUDEN Vol.8 Photo Gallery



"Musical, Mikan no Okurimono" is a completely new one of working with the younger generation.
When I was checking the screenplay for the musical,
Both my business and private schedule were extremely busy.

At that time, I received an offer to give a speech session of "KUDEN"'
The video of KUDEN that has been undertaken in the meantime has been officially released.
Though I was shamed that I was too nervous,
I decided to respond to a request that people want to know the back ground of my original book.

An interview article that uncovered the suffering after launching the first work "Mikan no Okurimono" was here, too.
Thanks again to everyone around me who supported me at that time.

Every life born in this world has a role.
I will live carefully while solving the homework given to me.

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原作を知っている友人から、初日に感想が送られてきた。
「美香の苦しみは、あんなものじゃなかったよね」
原作を知らない知人からは、厳しいレビューもあった。
「伏線が多過ぎて、すべてを回収し切れていない」

しかし、それはほんの一部で、御来場いただいた多くの方から、
心あたたまる激励のメッセージが寄せられてきた。
「ステージ全体から「伝えたい想い」が伝わってきた」
「テーマがたくさんあって、あっという間に時間が経過した」
「周囲の人に、感謝の気持ちを伝えたくなった」

千秋楽。千璃と暗いトンネルを歩いてきた道のりを思い出しながら、
エンディングナンバーを歌うキャストを一人一人、舞台の隅々まで眺めていた。
きっと演技ではなく、それぞれが、幸せに満ち溢れた表情をしていた。

「ミュージカル・未完の贈り物」は、新しいひとつの作品。
原作へのこだわりを諦めないまま、こうやって新しい形ができたこと。
読者という新しい視点を加え、第三者がメッセージを繋いでいくという挑戦に、
一人一人が真摯に向き合い、表現しようと務めてくださったことが奇跡。

表舞台で表現してくださったカンパニーの皆様、
裏方を支えてくださった、たくさんのスタッフの皆様。
ここに至るまでに費やしてくださった時間と気持ちに、ただただ感謝。
しつこいぐらいに、大きなハグと愛を贈ります。

そして、忘れてはならない、会場にお越し下さった友人の皆様。
私たち家族が、今ここにあるのは、貴方たちが支えてきてくださったから。
貴重な時間、お金、足を使って、本作品を共有してくださったことに、
心から感謝の意を捧げます。
お子様連れで御観劇くださった友人もたくさんいて、
子供の率直な反応と素直な感想は、それはそれは有り難くて。

「私に出来ることがあったら言ってね」という言葉よりも、
「私に出来ることをやるからね」と具体的に行動してくれる友が何より。

会場でお会いできなかった方もいるし、写真掲載できない方もいるけれど、
御来場下さった友人一人一人の顔を思い浮かべながら、ありがとうを唱えよう。

瑠璃色の地球で出会ってくれた皆様へ、感謝を込めて。

「ミュージカル・未完の贈り物」
次は名古屋公演で、お待ちしております。

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A friend who knew the original book sent me feedback on the first day.
"I know Mika's suffering wasn't that kind of thing."
There were strict reviews from acquaintances who did not know the original book.
"There are too many hidden lines and I couldn't understand the main theme."

However, it was only a part.
A warm and encouraging message came in from many people who came to the venue.
"The thoughts they wanted to convey came from the entire stage."
“I felt there were a lot of themes and time passed so quick.”
“I've got to want to convey my gratitude to the people around me.”

On the last day of the Tokyo stages,
While remembering the path of walking through a dark tunnel with Seri,
I was watching each one of the casts singing the ending number to every corner of the stage.
Surely they looked genuine, each had a full expression of happiness.

"Musical, Mikan no Okurimono" is a totally new work.
We've never given up the original work, but a new way was made in this way.
Adding the new viewpoint of readers, the challenge of covey messages through third parties,
It was a miracle that each one of them worked seriously and tried to express.

To the cast members who expressed on the stage,
and many staff members who supported the back side.
I'm so grateful for the time and feelings they have spent so far.
I will give big hugs and love again and again.

And I appreciate my friends who came to the venue.
Our family can be here because you have supported us.
That you shared this stage using precious time, money and feet,
I would like to express my gratitude.
There were many friends who took kids coming to the theater,
We appreciated so much for the report to the candid reaction and honest thoughts of kids.

Rather than saying "If you have something I can do,"
I respect friends who act specifically, "I'll do what I can do."

Though there are some people I didn’t meet at the venue, some people I couldn’t publish photos,
Let me thank while imagining of the faces of each friend who came.

Thank you to everyone who met on the azure blue earth.

“Musical, Mikan no Okurimono”
We look forward to seeing you at Nagoya venue, next.


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「美香さんを演じるではなくて、美香さんを生きる」
主演・今泉りえさんの決意と覚悟を受けて、
私自身はちゃんと生きているだろうか?と改めて襟を正す日々。
人様に何かを伝えられるような生き方をしているのか、
伝えたいメッセージが正しく伝えられるのか、という葛藤が続いた。

ミュージカル化のオファーをいただいた時、最初に戸惑ったのは、
実際に生きている人間を写し出す難しさを、私自身がよく知っていたから。
小説や映画で描かれる空想の人物には、必ず役どころの個性が装飾されていて、
役者はそれを理解して、自分なりの人物像を表現していくのだという。
しかし、モデルが実在する場合はどうだろう。

私というフィルターを通して記された拙著だからこそ、
そこに書ききれない想いや事実がたくさんあったことを誰より知っているし、
後ろに控えている家族の想いを、痛いほど分かち合っている。
夫や日本の家族・親戚が作中にほとんど姿を出さないのは、
その外側に「家族を守る」という大きなミッションがあるから。

私自身は「その時」の事実や感情を、誰よりも正しく記憶している。
しかし、客観的な私がどのように映っていたか、私自身は分からない。
だから、どのように演じられるかについても、そこに正解はない。

「役作り」に関して、私は敢えてキャストの方々と距離を置かされていた。
脚本・演出家が、自身のフィルターを通して作品作りをしたいという想い。
同時に、私自身も彼女の演出に対する期待とリスペクトがあったから、
キャストの方々と直接呼吸合わせができない不安を押し隠した。

結果、樹里杏というフィルターを通して演出された私たち家族は、
身内が驚くほど現実に通じるものがあり、私もその熱演ぶりに感銘しきり。
実存の人物に対して、読者として架空の人物を描いたキャスト陣は、
きっとさらに大変な「役作り」をされてきたのだろう。

会場にお越しになったお客様から、新たなミュージカル作品として、
本当に高い評価をいただけたのは、カンパニーの皆様の想いが集結した結果。
作品のいろんな箇所に、たくさんのメッセージの蕾が埋め込まれており、
受け手によって、それがどう開花されていくのかの展開も興味深い。
師匠、夢子、今夏急逝して観劇に来られなかった同級生、
彼らにもきっと、キャストの皆様の想いが届いているに違いない。

いつも近くて遠い場所から見守ってくださる高橋政彦プロデューサー。
私の伝えたい想いを誰よりも理解しようとしてくれる愛すべき演出家・樹里杏。
縁の下の力持ち、演出助手や制作サイドのスタッフの皆様。
りえさん、愛美ちゃん、それぞれの役を演じてくださるすべてのキャストの皆様。
本当に、本当に、ありがとうございます。

「舞台」として観た時に、もっと整理して伝えたい想いが明確になったから、
地方公演に向けて、さらなるブラッシュアップ作業が続く予定。
私たちの軌跡というよりも、普遍的なメッセージが届く機会になればと思う。

まだまだ進化していく「ミュージカル・未完の贈り物」。
引き続き皆様のサポートを、どうぞよろしくお願いいたします。

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"I will live as Mika, not play as Mika."
In response to Rie Imaizumi's wish and determination,
I have been thinking that I am alive properly or not.
Do we show a way of life that tells people something?
Our struggle have been continued as to whether the message I wanted to convey was correctly conveyed.

The reason I was confused when I received the offer to make musical was that I knew the difficulty of projecting a living person.
The fantasies drawn in novels and movies are always decorated with individuality of casts,
Actors understand that and express their own personality.
But what if the model is living?

Because the book was written through my filter,
I know that there were so many thoughts and facts that I could not write there.
I share painfully the feelings of the family behind it.
The fact that my husband, family and relatives in Japan rarely appear in my book,
Because there is a big mission to protect the family from outside.

I myself remember the facts and feelings of “at that time” more accurately than anyone else.
But I don't know how I was objectively reflected.
So there is no right answer as to how we are performed in the play.

With regard to “creating a role”, I dared to stay away from the cast.
There was a desire that the screenwriter / director wanted to create a work through her own filter.
Of course, at the same time, I had expectations and respect for her production,
So I hidden the anxiety that I could not contact with the cast members.

As a result, our family, produced through the filter of Jurian,
It looked surprisingly realistic, said by my relatives.
And I was also impressed with their performance.
As for the cast members who drew fictional characters as readers against real people,
I assumed they also had been hard time create role.

As a new musical work, we really received a high evaluation from the customer who came to the venue.
It was the result of the gathering of the theater company's thoughts.
Many messages are embedded in various parts of the work,
The report how it is blossomed by the recipient is also interesting.
Dear my friends, who sadly passed away and could not come to the theater, also must have received the thoughts of the cast.

Producer Masahiko Takahashi always watches us from near and far away.
An adorable director, Julian now understands my thoughts more than anyone else, I believe.
we have powerful fellows, an assistant and production side staff.
To Rie, Manami, and all cast members who play their roles.
I really appreciate your efforts, and thank you very much.

When I saw it as a “stage,” my thoughts I wanted to organize and convey became clearer.
We are now working to continue Brush-up work for local performances.
We hope it will be an opportunity to convey a universal message not only our trajectory.

"Musical, Mikan no Okurimono" is still evolving.
Thank you for your continued support.

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ドイツから成田空港に到着、ホテルに荷物を置いたその足で池袋へ。
一番後ろの座席にコッソリ座るつもりが、いきなり声をかけられる。
以前ニューヨークで一緒に仕事をしていたフォトグラファーだった。
満席のお客様が作り出すピリッとした空気が、さらに私を緊張させた。

照明が入り、脚本・演出家の小池樹里杏がステージに上がる。
今回導入したアクセシビリティ公演の説明は実によく考えられていて、
登場人物の特徴や、舞台セットの役割などを、お客様に伝えていく。

視覚に障害をお持ちの方には、音声ガイドが生でナレーションを加え、
聴覚に障害のお持ちの方には、音を振動で伝え、字幕タブレットで対応する。
会場内に白杖を持った方、盲導犬を同伴している方もいらして、
舞台芸術において、制作者側がお客様を選んではいけないことに、
改めて気付かされる。

舞台の幕が上がると、2時間の上演時間があっという間に過ぎ去った。
稽古現場を訪ねたり、ゲネプロ動画を観たりしているなかで、
伝え切れていない想いや、原作との相違が気になるかと思いきや、
キャストの一人一人が隅々まで「それぞれの人生」を演じている様子と、
カンパニーの皆の「伝えたい想い」に、至極感動しっぱなしだった。

暗いトンネルを歩き続けたストーリーを、読者という視点を加えることで、
こんな風に表現することができるという新鮮な驚きと、
観る人によってメッセージの受け取り方は自由だという若い発想。

たくさんの賞賛の声をいただいて、東京公演は11ステージの幕を閉じた。
エンドロールを眺めながら、こんなにたくさんの方が関わってくださったことに、
感謝の涙が止まらなかった。

東京とニューヨークの時差13時間。
樹里杏の才能に、私自身がたくさん学ばされながら、
より良い作品にするための、ブラッシュアップ作業が続いている。
こんなに離れているけれど、彼女とはすでに魂で会話をしているから、
若き世代のホープに、たくさんの想いを託し続けていこうと思う。

地方公演も、どうぞ御期待ください。

(東京公演の所感、まだ続きます。。。)

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*アクセシビリティ公演。舞台セットの模型が展示されている。
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As soon as I arrived at Narita Airport from Germany, I went to Ikebukuro via putting my luggage at the hotel.
I was going to sit quietly in the back seat at the venue, but suddenly called out.
He was a photographer who worked with me in New York.
The tangled air created by the fully booked customers made me more nervous.

The illumination was on and screenwriter / director Julian Koike got on stage.
The explanation of the accessibility performance introduced this time was really well thought out,
She told audience about the characteristics of the characters and the role of the stage set.

For those with visual impairments, the voice guide adds live narration,
For those with hearing impairments, the sound is transmitted by vibration and a subtitle tablet is used.
There had someone, with a white cane or a guide dog.
We were noticed again that the producer side must not choose customers in performing arts.

When the stage curtain went up, the performance time of 2 hours passed quickly.
When I visited the practicing site or watched rehearsal videos,
I thought that I was worried about the feelings that I couldn't tell, and the difference from the original.
But I felt each one of the casts plays the “each life” to every corner,
I was very impressed with company's thoughts to convey to everyone.

By adding the viewpoint of the reader to the story that continued walking in the dark tunnel,
With a fresh surprise that can be expressed like this.
A young idea that the viewers are free to receive messages.

With a lot of praise, the Tokyo performance ended with 11 stages.
While watching the end roll movie, I could not stop my tears of gratitude because so many people were involved.

There is 13 hours’ time difference between Tokyo and New York.
While I am learning a lot from the talent of Julian Koike,
The brush-up work continues to make a better work.
We are so far away, but I ’m already talking to her with my soul,
I will continue to entrust many thoughts to her, the hope of younger generation.

Please expect our renewal script heading to the local performances.

(My note of the Tokyo performance will be continued ...)


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「ミュージカル・未完の贈り物」東京公演が幕を開けた。
それなのに、私はまだ地球の裏側にいる。
応援に駆けつけてくださる方々への御挨拶に伺えず、悶々としつつ、
それでも、公演決定より前に決まっていた予定を敢行している。

***

2015年11月末。
日本出張の最終日に、ふと代々木のアトリエに寄った。
そこにいた女性が、師匠の最後の秘書だった。
「美香さんのことは、いつも先生から聞いていたので、すぐに分かりました」
整った美しい顔立ちの彼女から、師匠が入院したことを聞いた。

後ろ髪ひかれる思いで、ニューヨークに戻って数日後、彼女から電話が来た。
「先生から、美香さんへと言付かっているものがあるんです」
病魔と闘う師匠の姿を思いながら、私はそれを受け取ることにした。

ほんの数日後、師匠がこの世を去ったという連絡を受けた。
師匠からは、たくさん、たくさんの贈り物をいただいた。
「本当に美しいもの」や「伝えることの大切さ」をたくさん学んだ。

私は師匠からいただいた最後の贈り物を握り締めて、泣くだけ泣いた。
寒空に、明るい月が浮かんでいた。
娘と私が命を救ってもらったことを、いつかきちんと伝えられるように。
地球の裏側からも、諦めずに、伝え続けていこうと、夜空に呟いた。

***

2019年9月。
今、あの時の美しい女性と、ドイツの同じ部屋で過ごしている。
不思議な御縁を思い返しながら、師匠の仕業に違いないと確信している。
まずはドイツ国際平和村で待っている子供たちに、贈り物を届けよう。
そして日本の支援者からの感謝を伝えよう。


「自分で出来ることをやる」
だから私は、まだもう少し、ここでやるべきことをやろう。
この後、日本に向かいます。

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©️ミュージカル未完の贈り物
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"Musical, Mikan no Okurimono" Tokyo performance has begun.
Nevertheless, I am still the back side on the earth.
I couldn't greet to my friends who came to the venue on the beginning.
Still, I am doing the schedule that was decided before the musical stage decision.

***

End of November in 2015.
On the last day of my business trip to Japan, I stopped by the atelier in Yoyogi.
The woman who was there was the maestro's last secretary.
“I always heard about Mika from the maestro, so I knew it was you right away.”
I heard from this beautiful lady that the maestro was hospitalized.

A few days after returning to New York, I got a phone call from her.
“There is something that the maestro gifted to you, Mika.”
I decided to receive it while thinking of the master fighting against the sick.

Only a few days later, I was contacted that the maestro passed away.
I had received many gifts from him.
I learned a lot about "really beautiful things" and "the importance of conveying".

I received the last gift from my maestro and cried, and cried.
A bright moon floated in the cold sky.
May I will be able to tell you that my daughter saved my life.
Even from the back of the earth, I swore to the night sky to continue to convey without giving up.

***

On September in 2019.
I am currently spending time with that beautiful lady, the last secretary of the maestro, in the same room in Germany.
I am convinced that it must be a maestro's work while recollecting mysterious ties.
First, let's deliver a gift to the children waiting at the German International Peace Village, Friedensdorf International.
And trying to convey the gratitude from the Japanese supporters.

“I do what I can do”
So I'll still do a little more to do here,
and will go to Japan soon.

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